インテリジェントシステムソリューション本部

インテリジェントシステムソリューション本部は、産業用CPUボードや組込みシステム製品を自社内で企画、開発、設計し、製造も国内で実施することで、社会インフラ、工場、医療、通信等の高い信頼性が求められるアプリケーション分野において長年の量産実績を持っています。

この分野では長期にわたる製品提供やお客様に寄り添った製品サポートが求められるため、当本部では長寿命部品を採用した製品設計、安心・安全の国内製造により製品品質を高めるとともに、ファームウェアの最適化に対応する技術力も社内に保持することで、製品の長期供給と高い対応力を実現しています。

こうした従来の得意分野だけでなく、中長期の市場拡大が見込める新しい分野の開拓も進めています。その切り口になると考えているのがSDGsです。持続可能な社会の実現のために、テクノロジーを活用した社会課題の解決が求められており、それには組込み、エッジコンピューティング、クラウドの各分野が密接に連携する必要があります。

当本部では、エッジコンピューティング分野で重要性を増しているAIや顔認証のテクノロジーを活用し、故障予知保全のためのアプリケーション開発を手がける等、社会の安心・安全の実現に関わる新たな市場開拓に取り組んでいます。

イノテック(ハードウェア設計、ソフトウェア開発、製造(外部委託)、サポート体制)
→ 最終製品(医療機器、FA機器、ネットワーク機器、券売機、自動販売機、データセンター等)
→ エンドユーザー(社会インフラ、工場、医療、通信等)

社会と暮らしに溶け込み支える

当社が提供するCPUボードや組み込みシステム製品は、高速道路の自動料金収受システム(ETC)や駅の券売機、コインパーキング等の交通分野から、CT装置等の医療分野、携帯電話基地局のネットワーク監視装置、データセンターのサーバー、街角やオフィスの自動販売機等に数多く採用されています。

社会と暮らしに溶け込み、人々の身近なところで便利さや快適さ、健康、安心・安全を支えているインフラとしての役割も果たしています。

この重要なインフラ機能を持続的に支えていくために、当社製品は「保守費用の低減」「ダウンタイムの最小化」「長寿命で小型」を徹底的に追求した「自社設計」をコンセプトに開発され、さまざまなステークホルダーの皆様に持続的にご採用頂けるよう継続的に工夫を積み重ねています。

エッジコンピューティングに注力

当初のIoTモデルでは、データ処理の主役はクラウドコンピューティング(データセンター側)でしたが、今日ではデータ活用の現場側で処理を行うエッジコンピューティングのニーズが高まっています。

例えば「高解像度カメラとAIによる顔認証をエッジ側で実行し、リアルタイムに判断させたい」「センサーが収集した膨大なデータはエッジ側で処理し、その結果だけをクラウドに送りたい」というケースです。

イノテックは、最先端のAIベンチャーとの協業によるソフトウェア開発や、高性能エッジPCの製品化等を通じて、お客様の課題解決に最適なソリューションを提供しています。

ファブレスモデルを採用

イノテックでは、自社で設計開発したハードウェアを国内有数のEMS企業で製造するファブレスモデルを採用しています。
当社は設計段階で高度なシミュレーションを用いて品質を徹底的に作り込みます。
そして製造段階では、使用する半導体や各種部品の調達、高い製造品質など、大手EMS企業が持つ強みを活かしながら、お客様のニーズに最適化された製品を迅速に製造し提供できる体制を整えています。

また、多種多様な自社開発製品をINNINGS(イニングス)の名を冠したブランドとして統合することにより、競争力のさらなる強化やサポート体制の充実を図っています。