2022年11月16日掲載
~ABEMAの目指すフルクラウド動画オペレーションの実現に貢献~
株式会社AbemaTVが展開する新しい未来のテレビ「ABEMA」のコンテンツサプライチェーンに、当社取り扱いのInterra Systems社製ファイルベースの自動品質検査システム「BATON」、並びに国内で初めてCodemill社製Webブラウザーベースのビデオプレイヤーフレームワーク「Accurate Player SDK」を導入頂きました。
株式会社AbemaTV 開発本部 コンテンツエンジニアリンググループ クオリティ・コントロール・スペシャリスト 御池 崇史様コメント
ABEMAではメディアアセット品質の高度化および動画運用体制の合理化のために、AWSクラウド上にMedia Asset Management(※以下MAMと略す)システムを構築し、動画処理、メタデータオペレーション、AIなどの先進機能の活用を包括的にクラウド完結で実施できるようなオペレーション環境構築を推進して参りました。
その中で、入稿素材に対するQC機能コンポーネントとしてInterra Systems社の「BATON」を導入し、クラウドMAMシステムにインテグレートしました。自社開発の各種ツール、システムとも連携することで自動化処理が推進され、作業環境への依存度を低減し、動画QCオペレーションの内容と体制を刷新しました。
間もなく開催される一大ライブスポーツイベント向けには、AWSマネージドサービスを活用した高速なマスタリングワークフローを構築しました。その中でも「BATON」はQC・動画変換処理の立ち上げなどに大きく寄与しています。
一方で、クラウド上で高度なインテグレーションを施したが故に、クラウド上の動画素材に対するアクセシビリティに関してはやや柔軟性を欠く状況となっていました。
新たなる取り組みとして、より柔軟性の高いクラウド動画オペレーションの実現のために、Codemill社の「Accurate Player SDK」を採用、フルカスタマイズを施し、未来を見据えた運用ニーズの充足、利用部署の拡張を目指していきます。
Webソリューションでありながら、フレーム精度の操作をレスポンスよく実現でき、カスタマイズ次第で編集ソフトに匹敵するUI・機能を保有しうるものです。
クラウド上の動画素材に対して柔軟な操作性を提供できるところに大きなメリットがあります。
また、操作者に対する権限管理やアクセス状況の可視化に関する要件も満たしやすく、セクションごとのニーズに合わせた表示要素の最適化なども実施しやすいソリューションとなっています。
タイムライン型のビューが特に有用性を高めており、AI/MLと連携したシーン解析結果やレコメンドポイントの可視化、コンテンツの指定箇所に対するマーキング・範囲切り出し・クリエイティブ向け画像取得・加工・申し送り機能なども柔軟に実装可能なものになっています。チームや組織をまたいだ共同作業が容易になり、リモート適性も高く、昨今の社会事情の変容を視野に入れた上でも有用であり、番組制作から配信に至るまでのトータルリードタイムの大幅な短縮とさらなるオペレーションの高度化が期待できるものとなっています。
【ABEMAについて】
「ABEMA」はテレビのイノベーションを目指し"新しい未来のテレビ"として展開する動画配信事業。登録は不要で、国内唯一の24時間編成のニュース専門チャンネルをはじめ、オリジナルのドラマや恋愛番組、アニメ、スポーツなど、多彩なジャンルの約20チャンネルを24時間365日放送しています。
また、オリジナルエピソード数は国内発の動画サービスで日本 No.1(※1)を誇り、総エピソード数は常時 約30,000 本以上を配信。ほかにも、注目の新作映画、国内外の人気ドラマ、話題のアニメなど豊富なラインナップの作品や、様々な音楽や舞台のオンラインライブも展開。テレビ、オンデマンドなど、時間にとらわれることなくいつでも作品をお楽しみいただけるほか、スマートフォンや PC、タブレット、テレビデバイス、Nintendo Switchなどで、場所にとらわれることなくライフスタイルに合わせて番組を視聴いただけます。
さらに、月額960円のABEMAプレミアムに登録すると、限定コンテンツの視聴や「動画ダウンロード機能」「見逃しコメント機能」などの機能が利用でき、「ABEMA」をよりお楽しみいただけます。
(※1)2022年1月時点、株式会社AbemaTV調べ