TimingDesignerの基本機能であるタイミング・ダイアグラムの作成(クロックやデータ信号の作成)や
タイミング制約を付加した上での 簡易タイミング解析、ブロック・インターフェースの制約の整合性の
チェックを行っているデモ動画を公開しています。ご確認下さい。
●PCB上のデバイス間のインターフェイス回路を設計するうえで正しく信号の受け渡しをする為には、送信側、受信側共に、それぞれのタイミング制約(ACスペック)を満たす必要があり、その為には事前の正確なタイミングバジェットの見積もりが必要です。
一般的に、回路設計におけるタイミング見積もりは、設計者がシステム設計初期段階でデバイスのデータシートからインターフェイス部分のACスペック情報を参照しエクセル等のツールを駆使し机上計算で行われています。
●机上計算でも対応可能な例としては、シンプルなプロトコルや低速インターフェイス(SPI等)が挙げられます。しかしながら今日頻繁に使用される高速インターフェイス系等(DDR、PCIe、SATA、HDMI、USB等)の設計では、多くの動作モードへの対応、マルチクロックドメイン、信号間の位相調整の考慮等、複雑な条件の元での正確なタイミング見積もりを机上計算のみで対応することは難しくなっており、設計者の負担になります。
また、設計者はタイミング仕様決定後に、データシートに載せるACスペック表作成を行う必要があり、これもまた負担の1つとなっています。
●TimingDesignerは上記の様な諸問題を解決し、設計者の負担を軽減しプロジェクトの生産性を向上させる事ができます。
TimingDesignerへの入力データのメインは波形情報です。
使いやすいGUIで、どなたでも簡単に波形入力ができます。また、各種Verilog/VHDLシュミレーターからのダンプファイルを(vcd,fsdb,wlf)そのままインポートしたり、後述のDesign Kitを使用することにより波形入力の手間を省く事もできます。
TimingDesignerユーザーなら誰でもEMA社サポートページよりDesign Kit(主要なマイコン、メモリー、FPGA等のTimingDesigner用ACスペックデータ)がダウンロード可能で、ダウンロード後すぐにツールにインポートして利用できます。もし使用するデバイスのDesign Kitが無い場合、EMA社に作成を依頼する事も可能で、それにより設計者は大幅にデータ入力の手間を省くことができます。
FPGAツールから、論理合成後のIOの遅延情報をTimingDesignerに取り込む事が可能。
これにより、例えばDDRメモリーのIOピンから、それとつながるFPGA内部のレジスター間のパスのタイミング解析が可能です。
Sigrity system SIのデータをTimingDesignerに取り込み、SI解析の結果をデジタル波形として解析が可能です。
数百通りの波形のレイアウトパターンがプリセットで用意されており、それらを効率よく使用する事で簡単にプロ並みの仕様書(ACスペック部分)を作成できます。
またMS Officeとの連携により、TimingDesignerから直接波形をOffice文章にコピーアンドペーストしたり、ダイレクトにOffice上の埋め込み波形情報を編集できます。
出力可能フォーマット : pdf,emf,mif,eps,tif,jpeg,gif,png,svg
ICソリューション本部
TEL:045-474-2290