EMC(不要輻射、イミュニティ)設計とその対策

EMC(不要輻射、イミュニティ)設計とその対策

自己ノイズ干渉の低減

不要輻射ノイズ(気中ノイズ、伝導ノイズ)の抑制、コンプライアンス(法規制)対応、静電気設計及び対策

EMC設計とその対策

EMC(Electromagnetic Compatibility)では、エミッション側(加害側)およびイミュニティ側(被害者側)の規制が日本だけでなく各国で定められています。例えば、製品開発時に、試作機をEMCサイト(電波暗室)に持ち込み、定められた方法(10m試験など)で、実際に不要輻射の測定をして、規格値以下を確認し、コンプライアンスの申請をします。

また既存の量産品も抜き取りなどで、測定を行い管理されている事もあります。もし製品がEMCの規制値を満足出来ない場合には、筐体内部の基板やハーネス、構造、ねじ止め位置など、ありとあらゆる可能性を考えてカットアンドトライを行いながら、対策を行い、再度不要輻射の測定をして、規制値を満足させるまで繰り返すことが必要になります。これは、製品としては最終段階に近いプロセスとなるため、多大なコストと時間を要し、タイミングよく市場に出すのを逸する事も少なくありません。これを防ぐために、設計の初期段階から不要輻射を出さない設計を行うことが必要になります。そのためにシステム全体をモデル化して、初期段階から電磁界ツールを用いて、不要輻射を予測するアプローチをとることもできますが、高度な知見と高価なツール、更にその使いこなし技術、またEMCサイトごとの測定における差異があることも視野に置きながら、総合的にどういった設計手順をとるのが妥当かを検討する必要があります。

弊社では、これまでの蓄積された経験を活用し、お客様とフィジビリティスタディを通じながらEMCを抑制するために、デザインプランニングから始まり、電気設計、メカ設計の各工程の中で、不要輻射を抑制する一番最適なアプローチをご提案いたします。

EMC設計とその対策

EMC(Electromagnetic Compatibility/電磁両立性)とは?

・ノイズ伝搬は、空間伝導と電灯線(電源線)等からの導体伝導の2通りが存在する
・ノイズを出す加害側(エミッション)とノイズを受ける被害側(イミュニティ)の2つの視点で規制され、両立性のバランスが図られている

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