【導入事例】チラー搭載用電子基板の回路設計
この事例で使用したOrCAD製品
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設計範囲
回路設計、部品配置概要(イラストレベル)
以降のアートワークや部品配置詳細の決定は外注にて設計 -
従来の問題点(従来はWindowsXP版の他社CADを使用)
- ・個人PCがWindows10なので、仮想環境上でしか使用できない
- ・操作性が独自で使いづらい
- ・EMSメーカーが他社CAD形式のデータに対応していない場合、PDF出力した回路図と、Excelで作成した部品リストを送付したあとEMSメーカーにて再度CADデータを作成する必要があった
=>設計スピード低下&再データ作成時の信頼性にてリスクが生じる
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OrCAD採用による改善
OrCADを採用することで、従来の問題点を解消
- ・操作性がWindowsライクであり、直感的に使用することができた。
チュートリアルで基本操作を学んだあとはスムーズに回路設計を進めることができ、他社CADを使用した場合に対して1/2程度の作業時間で同程度の規模の回路図を作成することができた。
他社CADで作成した回路図データのインポートをができない点は不安であったが、OrCADで再作成を行っても短時間で完了できると考える。 - ・EMSメーカーへの導入実績が多いため、そのままデータを渡せる
OrCADを導入した最初の案件では、OrCADの回路図データを渡すのみでEMSメーカーでの見積もり作成やアートワークのドラフト版作成を依頼することができた。
同社で作成したデータをそのまま使用してもらえるため、EMSメーカーで作成されたアートワークや部品リストに対して、従来より信頼して業務を進めることができた。
=>回路図データ以外の付帯データの作成/チェック時間の大幅短縮を実現できた。
- ・操作性がWindowsライクであり、直感的に使用することができた。
注目の製品・機能 / 階層デザイン
同社の回路図では同様の回路を30個程度繰り返し使用するこがある。階層デザインを用いると、階層デザイン上の回路図を変更するのみで、30個すべてに変更が適用され、品質/スピードともに大きく改善された。
(従来の単なるコピー/ペーストでの展開だと、一部に修正漏れが発生したり、回路図が煩雑になるせいで意図せぬ配線ずれが発生したりしていた。)
- ・アノテーション
他社 CAD ではなかった自動アノテーション機能がOrCADにあり、目視で確認しながら重複なくリファレンスを振るという作業時間を大幅削減できた。 - ・アドバンスドアノテーション
EMS メーカーにてアートワークのドラフト版を作成した後のリファレンス変更を行いやすくするため、回路図ページごとに決まった番号から、(下図例では300から)リファレンスを振る機能は必須であった。こちらも「アドバンスドアノテーション」により実現できたため、従来の設計意図どおりかつ、ごく短時間でリファレンスを振ることができた。
階層デザイン内の部品のリファレンスも同様に振られるため、非常に便利である。
OrCADを選定するメリット
- ・サポート体制
同社の他部門で他社の回路図CADを使用しているが、日本語でのサポートが充実していないと聞いたこともあり、OrCADを採用した。
評価版ライセンスを使用している段階から、迅速かつ丁寧なサポートをいただけたため初めてOrCADを使用して回路図を作成する際も、使い方が分からずに作業が止まるということがほぼなく業務を進めることができた。
正規版ライセンス購入後はサポートシステムより疑問を解決することができている。質疑応答が日本語対応なのでストレスなく扱える。 - ・PCB Editor/PSpiceシミュレーション
これら2機能については現状まだ使用できていないが、魅力的な機能と感じているため今後活用したい。
期待する成果
PCB Editor :
EMSメーカーへの依頼時に部品配置案を別ツールにて作図していたが、OrCAD PCB Editor で作成することで工数の削減ができること
PSpice :
以前使用していた他社 CAD では回路図作成後、Free SPICE Simulator にて検証したい箇所の回路図を別途作成し、シミュレーションを行っていたが、OrCAD Captureでは回路図作成後、作成した回路図を PSpice でシミュレーション用回路図としても利用し、シームレスにシミュレーションが行えるため、別ツールなどに書き直す工数などの削減見込めること。
まとめ
本事例でご紹介いたしました「アドバンスドアノテーション」はOrCAD R17.2から搭載された機能です。
使い方に関しては、こちらをご参照ください。
伸和コントロールズ株式会社についてABOUT Shinwa Controls
企業名 | 伸和コントロールズ株式会社 |
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設 立 | 1967年12月15日 |
主な事業内容 | 半導体製造装置用温度調整装置(チラー)の開発、設計および製造、販売 |
モノづくりを通じて、世界の様々な課題解決にかかわり、ひとびとの豊かな生活と地球環境の向上につとめるとともに、創業から伝わる「和して伸びよ」の思いを引き継いでまいります。
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