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【導入事例】ミリ波レーダーモジュール基板の
アートワーク設計

シャープタカヤ電子工業株式会社

この事例で使用したOrCAD製品

  • ご導入いただいたOrCAD製品

    OrCAD Capture®
    OrCAD Capture® CIS
    OrCAD® PCB Designer
    OrCAD® PCB SI
    PSpice® A/D
    OrCAD Library Builder

  • 主に使用しているOrCAD製品

    OrCAD Capture®
    OrCAD®PCB Designer
    回路設計からアートワークまで社内で設計されています。

  • 設計内容

    同社では、ミリ波レーダーモジュールの設計・開発を数多く行っています。ミリ波レーダーモジュールとは、ミリ波帯域の電波を使用して対象物の距離、相対速度、角度などを高精度に測定できる小型のセンシングデバイスです。このモジュールに組み込むプリント基板を設計するためにOrCAD PCBDesignerを使用いただいております。

今回、本記事で使用している製品はこちらです。

ミリ波レーダーモジュール基板の設計

ミリ波レーダーモジュール基板の設計は、まずOrCAD Captureを使用してお客様の仕様に合わせた回路図を作成します。回路図のネットリストをOrCAD PCB Designerにインポートすると、いよいよ基板のアートワークがスタートします。ミリ波レーダーモジュールのアートワークにおいて最大のポイントは高精度アンテナパターンです。
アンテナパターンは非常に緻密で何度も設計してはシミュレーションというサイクルを重ねて完成します。完成した後でこのパターンを1からプリント基板上に描いていったのでは時間がかかるうえに本当に正しく再現できたのか心配になります。しかしOrCAD PCB DesignerのDXFインポート機能を使えば、一瞬でプリント基板上に再現できます。そのため、時間を節約できるうえに、完全な一致が保証できます。

DXFデータ インポート後の基板データ

DXFデータ インポート後の基板データ

ケース設計用データの作成

ミリ波レーダーモジュール基板を使用する場面ではケース内に収めて使用することが多々あります。ケースを設計するためには、取り付け穴や部品の位置、サイズ、高さ情報が必要です。OrCAD PCB Designerではこれらの情報を含んでいるデータをエクスポートすることができます。
それがSTEPデータ(3Dモデル)です。アートワーク完了後、STEPデータを出力し、このデータを元にケース設計をスムーズに行うことができます。

STEPデータ

STEPデータ

まとめ

OrCAD PCB Designerでは、これらの機能を含め、多くの機能が用意されています。そのため基板製造用データの作成だけではなく、最終的な製品の設計に必要な機械系CADデータを作成することもできるのです。豊富な機能の中でまだまだ使いこなせていない部分も多くあります。
技術サポートを最大限に活用し、使用していない新たな機能を使うことにより更に効率を上げて設計を行っていきたいと考えております。

  • *OrCAD PCB Designer は、Cadence社の高多層・高密度・高速PCB設計ソリューション『Allegro® PCBDesigner』とDate Baseの統合化を実現しております。そのため、データの完全互換はもちろんAllegroと同じ操作性、Allegroデータの表示・編集・保存および高機能化を実現しLow-EndからHigh-Endまで様々なレベルでのPCB設計に対応できるようになりました。

シャープタカヤ電子工業株式会社についてABOUT TAKAYA

企業名 シャープタカヤ電子工業株式会社
設 立 1979年8月15日
主な事業内容 LSIデバイス・モジュール製品の製造および検査、レーダーモジュールの設計・開発から量産、独自商品の開発・製造・販売、太陽光発電システムや省エネ商品の提案、施工、アフターサービス

LSIデバイス・モジュールの開発・製造を行う企業として立ち上がり、各種評価ボード、モジュール製品および関連設備の開発・製造・販売へと事業拡大されました。近年は新たな柱としてレーダーモジュールの開発・量産に注力されております。

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